2019年1月23日水曜日

旧朝倉家住宅の内玄関東の物置

■地図でみる経緯

M42T05修測_三田抜粋

 この地図をみると、現在の旧朝倉家住宅の建っているあたりは、この時点ですでに宅地化されていることがわかる。
 一方、現ヒルサイドテラスのE棟、C棟、ヒルサイドプラザのあたりは山林。
 この年、徳次郎氏没。同氏の隠居所参考図1】83番にある小さな四角形(参考図2】を見ると実際にはかなり大きい建物)、その
 北の大ぶりな略L字型【参考図2・右上】の建物が同氏の旧宅と思われる。

 この地図の、現ヒルサイドテラスとの境界近くに、物置のような建物が2棟ある

 
 

M42T10修測T12?鉄補_三田抜粋

 旧朝倉家住宅が描かれている。
 上図と等高線を比較すると同建物の地盤を造るために、建物南南西の傾斜地に盛土をしているらしいことがわかる。

 この時点で、上図の物置状の建物の2棟のうち、東側の棟は残存している




M42S03修測三_三田抜粋

 旧朝倉家住宅がなぜか従前より小さめに描画されている。
朝倉精米所は水車記号が消え、完全に電動化していると思われる。

 この時点で八幡通りは拡幅されているので、それに合わせて旧山手通りの原型の道路も目切坂道との交差点付近で約3メートルほど掘り下げられ、三田用水路の、暗渠化や鎗が埼のサイフォン化が行われていると思われる。
 現・ヒルサイドテラス敷地の樹木記号が激減していることから、ここが、掘り下げのため低くなった水路高に合せて、従来の水路の土手を含めて切土されたと想像される

 従前からの物置状建物は、まだ残存している



■丁寧な仕上げ

 以下の写真のように、物置としては細部に凝っていて、大正8年築造の「オリジナル」あるいはそれ以前の築造かどうかは別として「タダモノでない」ことがわかる。


外壁
 
「筅子下見」
 
 基礎の大谷石
 
人工的に「丸み付けををしている
 
 旧朝倉家住宅以前に建築された可能性もあるので、躯体の仕口その他内部の仕上げなど、一度詳細な調査が必要と思われる。

【参考図1】徳次郎氏隠居所

「猿楽雑記」より

【参考図2】徳次郎氏の本宅(右上)、隠居所(左上)の実測図


朝倉家文書より(岩橋勤次氏複写)

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